【SEO】流入数減少時の調査・分析方法

【SEO】流入数減少時の調査・分析方法 SEOのきほん

お客様から「去年の〇月に比べて流入数が減りました!どうしてですか?」と聞かれることがあります。

そんな時、SEOコンサルタントが実際に行っている調査方法をお話しします。

数値を見るツール、時期、内容を明確にする

ここが一番大事です。

流入数が減少していると一口に言っても「2025年の年間で見て、9月以降は流入数が1万ほど減っている」、「2024年と比べて全体的に流入数が減っている」、「特定のキーワードで2025年9月以降の流入数が減っている」など色々とあるでしょう。

もしも、誰かから依頼を受けて調査する場合は、相手がGoogleサーチコンソールとGA4のどちらの数値を見ていて、いつの時期を比較して減少していると言っているのか明確にしましょう。

この出発点がズレると話が嚙み合いません。

GoogleサーチコンソールとGA4の数値は一致しないこともありますので、見るツールは合わせることが大切です。

今回はGoogleサーチコンソールでの調査方法を説明します。

流入数減少の要因を特定する

ツール・時期・内容がわかったところで、流入数減少の要因を探していきます。

①Googleサーチコンソールからデータを抽出

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスの比較方法
Googleサーチコンソール 検索パフォーマンスの比較

Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開いて言われた時期の数値を出します。

以下は一例ですが、調査する時期やタイミングによって指定する日数は変えています。比較するデータが多い方がより詳しい結果が出やすいです。

  1. 2025年の9月以降は流入数が減っている ⇒ 2025年8月と2025年9月、あるいは6月~8月、9月~12月を比較
  2. 2024年と比べて全体的に流入数が減っている ⇒ 2024年と2025年を比較
  3. 特定のキーワードで2025年9月以降の流入数が減っている ⇒ 特定のキーワードを指定して2025年8月と9月、あるいは6月~8月、9月~12月を比較

この時、期間の詳細を開き「比較」タブの「カスタム」から時期を指定してください。

16ヶ月以上は遡れないため、もしも16ヶ月以上前の日付と比較したい場合は確認できる全期間で対応します。

データを出したら画面右上にある「エクスポート」よりExcelもしくはスプレッドシートをダウンロードしましょう。

出てくるのは以下のデータです。

  1. 指定した日付における「キーワード」のクリック数・表示回数・CTR・検索順位
  2. 指定した日付における「ページ」のクリック数・表示回数・CTR・検索順位

※「キーワード」は「クエリ」と表示されています。

②データの調査

ダウンロードしたデータから、知りたい内容に合わせて調査します。

  1. 2025年の9月以降は流入数が減っている ⇒ 抽出したデータからクリック数の差分が大きいページ・キーワードを探す
  2. 2024年と比べて全体的に流入数が減っている ⇒ 抽出したデータからクリック数の差分が大きいページ・キーワードを探す
  3. 特定のキーワードで2025年9月以降の流入数が減っている ⇒ 抽出したデータからクリック数の差分が大きいページを探す

差分の出し方:Excelやスプレッドシートにクリック数の差分を入れる行を追加して、関数を使って計算

キーワードの差分が大きい場合

実際にそのキーワードで検索して

  • 自社のどのページが何位にいるのか
  • 競合はどんなページで表示されているのか

を確認しましょう。

競合と似た内容のページの場合は、自社のページに競合より上位表示される要素が足りません

逆に、全く違う内容のページの場合、検索意図とズレている、あるいは検索意図に合うページが無い場合があります。

Googleは日々アップデートされており、年に数回の大きなコアアルゴリズムアップデートもあります。

これらのアップデートを繰り返していく中で、過去は1ページで複数キーワードを獲得できていたものが、現在では1ページで1キーワードを獲得するような状況になっています。

もちろん、関連するキーワードも含めると1キーワードと言い切れませんし、1ページにつき1テーマといった方が近い気もしますが。

ポイント

順位は以前と変わらないのに流入数が減っている場合は、Googleキーワードプランナーも確認しましょう。
キーワードプランナーでは、対象キーワードの過去1年間の検索ボリュームが見られます。
検索ボリュームが比較元の機関に比べて減っていた場合、検索する人が減ったことによる流入数の減少が起こっています。

こちらではコントロールできないため、別のキーワードを狙いましょう。

ページの差分が大きい場合

Googleサーチコンソールの検索パフォーマンスのURL指定方法
Googleサーチコンソール URLの指定

Googleサーチコンソールで、差分が大きかったページのURLを指定(フィルタでは「正確なURL」を選択)して、同じ期間のデータを抽出し、Excelやスプレッドシートでダウンロードします。

ここで出てくるのは指定したページのキーワードのクリック数・表示回数・CTR・検索順位です。
※データとして対象ページのURLも出ますが、指定したURLのみ表示されています

先ほど行ったように、キーワードのクリック数差分を出して、クリック数の差分が大きいキーワードを見つけたら、前述したようにGoogleで検索、キーワードプランナーで検索ボリュームの変化をチェックしてください。

対処できるもの・できないものを見極める

以前は流入数を大量に獲得できていたページの、流入数減少の要因は大きく分けて以下の3つに分けられます。

  1. ページ内容に検索意図とのズレが起きた
  2. 自社よりも良いページが増えた
  3. AI Overviewsの出現でゼロクリックが増えた
  4. 検索ボリュームが減った

1や2はページのリライトもしくは新規作成で対処できますが、3や4は対処できません。

しかし、AI Overviewsの出現による流入数の減少は、言ってしまえば「問合せや資料請求などのCVに至らないユーザーが来なかっただけ」だとも考えられるため、悪いことばかりではないでしょう。

流入数だけで見ない

「流入数が減った」と言われる方の多くは「流入数が多い=良いこと」と思いがちなように見えます。

「流入数が多い=SEOを頑張った意味がある」と考えている場合もあると思います。

たしかに、流入数が多いとサイトに訪れてくれる人の数が増えるので良いことに思えるかもしれません。

しかし、流入数が減ったページが、たとえば「〇〇とは?」といったいわゆるknowクエリ(情報を求めるキーワード)で、CVに繋がらないユーザーも多く訪れていた場合、ユーザーが減ったのは悪いことでしょうか?

現在、AI Overviewsの出現でknowクエリで検索した人の疑問は解消されやすくなっていますし、何かを探す時、生成AIに相談する人も少なからずいるでしょう。

でも、AI Overviewsや生成AIが解決できるのは、表面的な悩みや疑問だけで、実際に行動しなければ解消されない悩みは解決できないことが多いです。

AIは旅行プランを立てられますが、楽しさや気分転換は実際に旅行に行かなければ得られません。
ダイエットに良い運動方法を教えられても、それを実行しなければダイエットは成功しません。

つまり、「実際に行動するために必要なサービスを提供」することはAIにはできないため、会社やサービスが必要とされています。

流入数の減少は避けて通れない道になった今は、流入数だけでなく、「CVに繋がったかどうか」「CVRに変化があるかどうか」を基準として見るべきです。

まとめ

今回は、私が実際に行っている流入数減少の分析方法について解説しました。

キーワードやページの流入数の差分から、要因を特定し、対処できることであれば改善案を実施することが基本の流れになります。

また、以前よりもさらに生成AIが身近になった今、流入数の減少は避けて通れません。

流入数よりもCVRの数値も重視することが大切です。

AIが身近になった今でもSEOはまだまだ生きています。オワコンではありません。

生成AIでは解決できない情報やサービスを提供することも意識しながら、より良いサイト作りを心掛けていきましょう。

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