AI記事が伸びない理由は品質管理不足

AI記事が伸びない理由は品質管理不足 SEOのきほん

今日は有料・無料のAIライティングツールを活用したり、ご自身でAIサービスを活用して記事を作成する方に向けたお話。
「AIに作らせたものの責任は人間が取るもの」ということをご理解いただけると嬉しいなと思います。

AIは便利だが“品質の責任”は人間にある

生成AI(以下AI)でコンテンツを作成する際、最も気にしていただきたいのは「品質管理」です。

私はAIを活用して記事を作成しています。私が執筆した文章を調整してもらう場合と、すべてAIに執筆してもらう場合の2パターンで使い分けています。

現在、様々な会社から「AIライティングツール」なるものが無料・有料どちらでも出ており、活用している方も多いでしょう。
たとえ自分に知識が無くても、AIにお願いしたらなんでも書いてくれるのはとても便利ですし、時間短縮になって効率的ですよね。

しかし、ここで完成した記事のファクトや文章そのものをチェックしている方はどのくらいいるのでしょうか?
AIはハルシネーション(嘘を生成すること)を起こす可能性があります。そして、人間が書くような自然な文章を作れない場合も多々あります。

これを人間の目でチェックし、ある程度の品質を保つことはとても重要です。

AI記事でも、最低限「ファクトチェック」と「文章の読みやすさチェック」は必要で、ここを飛ばすと、高品質な記事にはなりにくいと感じています。

Googleが見ているのは“AIかどうか”ではなく“役に立つかどうか”

まず理解しておいてほしいのは、GoogleはAIを使用したコンテンツの作成を否定していないことです。適切な使用であれば問題無いと考えています。

ただし、検索順位の操作を主な目的として、生成AIなどを使ってユーザーにとって価値がないページを大量に作った場合、スパムポリシーに抵触する可能性があります。
違反の度合いによっては、順位が大きく落ちたり、ページやサイトが検索結果から除外されてしまうことがあるのです。

そうならないためにも、AIで作った下書きに対して、人間が「情報の正確性」「内容の独自性(一次情報)」「読者にとっての分かりやすさ」をチェックしなければなりません。

「内容の独自性(一次情報)」を大切にする

記事を作成する際は自らの体験や調査などから生まれた一次情報を入れることを意識しましょう。

AIで作成した記事は、どうしても既に公開されている記事と似たような内容や情報の寄せ集めになりがちです。
このような記事は作り方次第では検索結果の上位に表示される可能性はありますが、突出して良い順位にはなれない可能性があります。

既に上位表示されている記事と同内容の記事が出たところで、「よりユーザーの役に立つから1位にしよう」などとは判断されづらいためです。

ここで、大切なのは前述した一次情報です。
他の記事には無い独自の感想、見解、調査結果、体験談などを入れることで、Googleからは良い評価を得やすくなります。もちろん、ここで大事なのは”ユーザーの役に立つ”一次情報を入れることです。

注意したいAI文章

AIに文章を作らせると「AIっぽい文章」になりがちです。

普段からAIに触れている方が見ると、AIが作成したものだと分かりますし、本などの文章を読む方が見ると不自然な文章だと感じやすい文体になります。

参考として、無料のAIライティングツールを使用して作成した、アマゾネスという24時間営業のフィットネスジムのとある会員プランの記事の一部を見てみましょう。
キーワードは「アマゾネス おさんぽ会員」です。

①連続した文末表現

以下の文章では一文ごとに「できます。」と書かれていますが、人間が書く場合はこのような表現にはなり得ません。
ほかにも1章まるごと「~です。」という文末表現が連続している場合などもあります。

アマゾネスのおさんぽ会員に登録することで、多くのメリットを享受できます。まず、会員限定の特別なサービスやクーポンが利用できるため、買い物をさらにお得に楽しむことができます。また、専用のポイント制度があり、会員が商品を購入するたびにポイントを貯めることができます。

②冗長な表現

冒頭の一文は見出しと同じことが書かれており、冗長です。
「アマゾネスのおさんぽ会員は、月額料金が~」と、本題から書き始める方が読みやすくなります。

H2:おさんぽ会員の料金とプラン
おさんぽ会員に加入する際の料金とプランについて詳しくご紹介いたします。アマゾネスのおさんぽ会員は、月額料金が設定されており、一定の金額を支払うことで特典やサービスを受けることができます。具体的な料金は地域やキャンペーンによって異なるため、公式サイトで最新の情報をご確認いただくことをお勧めします。

③つなぎ言葉がなく文章が細切れ

文章ごとに適切なつなぎ言葉がなく、一文ずつ繋ぎ合わせたような不自然な文章もありがちです。

アマゾネスのおさんぽ会員に登録することで、多くのメリットを享受できます。会員限定の特別なサービスやクーポンが利用できるため、買い物をさらにお得に楽しむことができます。専用のポイント制度があり、会員が商品を購入するたびにポイントを貯めることができます。

デメリットも存在します。月額料金が発生するため、頻繁に利用しない方にとってはコスト負担になる可能性があります。特典を最大限に活用するには多くの買い物をする必要があるため、自分のライフスタイルに合うかを見極めることが重要です。

ハルシネーションはいつでも起こり得る

実は、前章で使用したAIライティングツールで作成した文章を確認すると、ハルシネーションが起こっていました。
AIが作成した文章に書かれているプラン内容はすべて間違っており、本来記事内で説明すべき内容とも全く違うことを話していたのです。

このように、AIが作成する文章にはどうしてもハルシネーションという問題がついてきます。自分が直接AIをいじるわけではないから、ライティングツールを使うから安心というわけではありません。
どのような方法であっても、AIによるライティングを行う場合は必ずファクトチェックを行いましょう。

ハルシネーションが起こっているにも関わらず、ファクトチェックを行わずに記事を公開した場合、ご自身が嘘を流布していることとなり、ユーザーからの信用や社会的な信頼を失ってしまう危険性があります。

実際にあったAIライティングの失敗

これは2025年の末頃、実際に起こったことです。

あるプログラミングスクールの会社が「GensparkのAPI」について記事を公開しました。内容としてはGensparkのAPIを利用する方法や料金、活用事例などを紹介した記事です。
この記事は「Genspark API」というキーワードで1位に表示されていました。

しかし、2025年12月時点でGensparkにAPI機能はありませんでした。

あくまでも私の想像ですが、おそらく1位になっていたのはAIライティングによって作成した記事で、実際にはAPI機能すらないにもかかわらず、実在するかどうかさえ確認せずに公開してしまったのではないかと思います。

このような記事を掲載しているウェブサイトの他の記事は信じられるでしょうか?

「もしかしたらこれも嘘なのでは?」と思ってしまいませんか?

もしこれがBtoBのサービスを提供している会社だった場合、「うちの依頼した仕事も適当にやられてしまうのでは?」と思ってしまう可能性もありませんか?

このように、ファクトチェックを怠ったことで「すべてが信用できない」と思われる結果に繋がってしまうのです。

まとめ

情報収集や壁打ち相手など、記事作成においてAIに任せられる領域はどの場面でもあります。
AIを活用することで作業は効率化され、空いた時間で人間ができることは増えるため、上手に使えばとても良い助手になってくれるでしょう。

しかし、AIを活用して作り出したものを第三者に提供する時、その責任を取るのは人間であることを忘れないでください。

また、AIが作ったものは完ぺきではありません

AIが生成するものはせいぜい70点のものです。
それを100点にできるのは人間によるファクトチェックや一次情報の追加などです。これ以外にも人間が手を加えられる領域はまだまだあるでしょう。

「AIが作ってくれたから大丈夫」と過信せず、一歩立ち止まって「ウソが混じっていないか?」「まだ何かできることはないか?」と考えてみてください。

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