AI向け対策よりも、SEO対策をしよう

AI向け対策よりも、SEO対策をしよう SEOのきほん

AI Overviews(Googleの検索結果に表示される「AIによる概要」のこと)やChatGPTが活発になってきた頃から、お客様に「LLMO対策はするべきですか?」と聞かれることが増えました。
「LLMO対策をしましょう」という業者さんもいらっしゃいますね。
今日はそんなLLMOについてのお話です。

LLMO/GEOよりも大事なのは基本のSEO

結論から言うと、LLMOやGEOを意識するならSEOを頑張りましょうということ。

ChatGPTやGeminiなど、生成AIが身近になってきたことで、Webマーケティング業界ではLLMOやGEO、AEOなどと、生成AIへの最適化をしましょうという動きが出ています。

「生成AIが活発化してきているから対策が必要では?」と思ったり、上層部から言われたりする中で、「LLMOをやらなくてはならない」という気持ちになっていないでしょうか?

生成AIという、理解し得ないものに対して危機感を覚えるのはわかります。
しかし、LLMOとSEOの違いを理解しておらず、明確な目的がないのであれば、LLMOをやる必要はありません。

LLMO/GEOとは?

LLMO(Large Language Model Optimization)とは、ChatGPTなどの生成AIで自社サイトやサービスが言及されるように対策することです。このほかにもGEO(Generative Engine Optimization)やAIO(AI Optimization)などと呼ばれることもあります。

たとえば、生成AIに「海外旅行におすすめのスーツケースを教えて」と言うと、おすすめのスーツケースの購入先のリンクと、選び方やおすすめの商品をいくつか教えてくれました。

ChatGPTによる「おすすめスーツケース」の回答(ECサイト紹介)
ChatGPTによる「おすすめスーツケース」の回答(詳細版)

まず出てきたのはECサイトへのリンク付きのスーツケースの写真です。ここから各サイトへ移動して購入することができます。
さらに、おすすめの商品として複数のブランドと商品名を教えてもらいました。

このように、ユーザーが生成AIに何かを相談した際に、ブランド名や商品名を出してもらうための対策がLLMOです。

なぜ生成AI向けの対策をしなくていいのか

簡単に言うと、特別な裏技としてのLLMOは必要ないためです。

Google自身も、AI Overviewsの表示にあたって「追加の特別な最適化は不要」であると説明しています。

SEO のベスト プラクティスは、引き続き Google 検索の AI 機能(AI による概要や AI モードなど)でも有効です。AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。ただし、SEO の基本のベスト プラクティスを再度確認することは常に効果的な方法です。

参考:AI 機能とウェブサイト | Google 検索セントラル

だからこそ、まずやるべきはLLMO対策ではなく、検索でもAIでも参照される土台=SEOの基本です。

たとえば、「LLMOをやらなきゃ」と焦るお客様に、「LLMOとSEOの違いは何ですか?」と聞いても、明確に答えられる方はいません。
業界がざわついているので「うちもやった方が良さそう」と思っていらっしゃるのではないかと思います。

ここで大事なのは、AIの回答が「何を根拠に作られるか」です。

AI Overviewsのような検索AIは、ユーザーの質問に答えるために関連検索を行い、複数のページを参照して回答とリンクを出します。

つまり、Web上で見つけられて、理解されやすい形で情報が整理されていることが前提になります。これは結局、従来のSEOでやってきた、クロールされる・理解される・役立つ情報があると同じ土台の話です。

AI向けの対策よりもSEO対策を行う理由

私が、お客様に「LLMOよりもSEO対策を頑張りましょう」と伝えるには理由があります。
それは、SEO対策を行うことで、ユーザーに役立つ情報が掲載されたページが整備され、ユーザー同様に生成AIも学習するからです。

生成AIも、ユーザー同様インターネット上に公開された情報を学びます。
対象者がユーザーから生成AIになったからといって、私たちがやるべきことは何も変わりません

もしも、SEOをやり切っていたならば検討しても良いかもしれませんが、そのようなウェブサイトはほぼ無いと言えるでしょう。

AI OverviewsもSEO対策が重要

GoogleのAI Overviews(AIによる概要)は、上位に表示されているページほど参照されやすい傾向があることから、基本的にはSEO対策で対応します。

しかし、必ずしも上位にいるページだけが参照されるわけではありません。

AIによる概要では「クエリファンアウト」という手法を使い、検索キーワード周辺にある関連情報も集めてまとめる場合があるためです。そのため、対策すべきキーワードは1つではなく、関連するキーワードも面で対策していくことが重要なのです。

まとめ

生成AIのような新しいものや、自分の未知の領域のものに対し、人は「よく分からないけどすごそう」と過剰に反応してしまいがちです。

そして、わからないからと流されてしまいそうになります。

しかし、仕組みや内容をある程度理解してしまえば、難しいことはありません。
生成AIに言及されたいなら、自社のサービスや料金表、よくある質問など、ユーザーが最低限必要としている情報は必ず掲載することが大事です。
また、ウェブサイトのみならず様々なSNSなども活用して、ブランド名や商品名が言及されるくらい露出を増やしていくことも、従来のSEOでいう「サイテーションの獲得」として重要です。

さらに、検索キーワードだけでなく、関連する様々なキーワードについても対策を行うことで、AI Overviewsにも出る可能性は高まるでしょう。

何度もお伝えしますが、生成AIへの対策は特別なことを行わなくても大丈夫。
やることは昔から何も変わっていません。

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